完全私見ですが、私は実習指導者としてこんな気持ちでやっています。
さて、30代最後の年は色々頑張れたかな。と思う年でもありました。学会立ち上げあり、臨床OTの理事と結束を深め、仲間との出会いあり、様々なことがありましたが、人生の中で記憶に残る1年です。皆様に感謝です。
初めてですが、1年の振り返りをしてみます。
1.講演
全国津々浦々、様々なところで、様々な講演や学校で授業をさせていただきました。振り返ると、15の講演、公式、非公式合わせて(笑)4大学8コマ(OSCE除く)の授業をさせて頂きました。これまでは作業療法の実践の話でしたが、今年は管理運営、OT業界の行く末、研究、自動車運転、実習指導とかなり範囲が増えてきており、私自身も勉強になりました。たくさんのOTと出会え、素晴らしい時間を過ごすことができました。
お世話になりました皆様ありがとうございました。
撮影TKB
来年は、新しい重要なタスクがありますので、講演や学会のペースを抑え、多くとも1月に2回までとしようと考えています。ありがたいことに、1月は関東の病院で2回、2月は沖縄学会と車の運転について多摩で話をすることになっています。3月は京都の研究会の立ち上げに呼ばれています。新しくお話をいただいたら4月以降にお願いしようかなあと勝手に考えています。
2.学会
まずは、第1回日本臨床作業療法学会が開催されました。皆様のおかげで、大盛況の船出を迎えることができました!2月には上江洲大会長の元に第2回が開催されます!楽しみにしてください。
個人的には3つの学会発表をさせていただきましたが、全て6月でした(笑)
そして、英語の発表を2つさせていただきました。思い出深いWFOTを含め、非常に楽しい経験でした。常に発信する力を大事にしていきたいとともに、今後はどんどん海外で発信していきたいと思います。来年はとりあえず、NZを目指します!
共同演者としては32演題でした。これは少々キャパ的に大変だったので、早急にスタッフの育成をしなければと思いました。
撮影 ryukyuOT
個人的には3つの学会発表をさせていただきましたが、全て6月でした(笑)
そして、英語の発表を2つさせていただきました。思い出深いWFOTを含め、非常に楽しい経験でした。常に発信する力を大事にしていきたいとともに、今後はどんどん海外で発信していきたいと思います。来年はとりあえず、NZを目指します!
共同演者としては32演題でした。これは少々キャパ的に大変だったので、早急にスタッフの育成をしなければと思いました。
3.書籍
その1
OTIPMの訳に携わらせていただきました。OTIPMを理解するには最良だと思います。ご興味のある方はOTsolution?日本語のサイトで購入できるんじゃないかな?ちなみに元の英文も読まれることをお勧めします。
その2
Pedrettiの訳に携わらせていただきました。正直5年以上前に訳したのであまり覚えていませんが、光栄です。記録の書き方のところを訳していると思います。
L.W Pedretti:Occupational Therapy practice skill for physical dysfunction.宮前珠子,清水一,山口昇 監訳:身体障害の作業療法第6版.2014.協同医書
その3
上二つは、訳ですので、訳すだけです。大変ですけど(笑)
真打ちは、やはり事例本です。
この本を世に出すことに関われたことは、私自身もとても嬉しく思っております。常識破りの表紙などは、僕らの思いと会社側との折り合いについて、担当の方にかなり交渉していただきました。内容はひとえに、少しでも世のOTの一助となればと思い、書き上げた本です。学生指導に関しても、私はこの本のように書けば良い、と伝えます。もし、お持ちでない方は是非手に取ってみてください。
齋藤佑樹 編:上江洲聖,友利幸之介,澤田辰徳 編集協力:作業で語る事例報告.2014.医学書院
4.研究論文
様々な論文を発表できました。僕は研究者には向いていませんが、趣味的に研究をやることと普通の研究者とは違ったモチベーションがあります。今年は過去最高に発表できた年でもあります。そういう意味では頑張れました。ちょっと振り返り、紹介したいと思います。
その1
365日リハについて書かせていただきました。研究ではなく総説的ですが、まあ研究ということになっています。休日リハにはエビデンスがまだまだ不足している状況です。興味のある方はご一読ください。
澤田辰徳,小川真寛:休日リハビリテーションの有効性に関する研究の分析.作業療法33:11-23,2014.
その2
依頼原稿という形で、作業行動学会での講演内容を書かせていただきました。これに関しては、米子の皆さん、沖縄の皆さんにはもう少し踏み込んだ話もさせていただきました。組織づくりのお話ですので、管理的に興味がありましたらご一読ください。僕の唯一の単著です(笑)。
澤田辰徳:Occupation Based Practiceが可能な組織作りのために.作業行動研究17(4):199-201,2014.
その3
作業療法の研究の興味の推移について書かせていただきました。テキストマイニングという手法について尋ねられる機会も増えました。この臨床OT学会はオープンジャーナルですので、誰でも手に入れることができます。興味のある方はちらっと覗いてみてください。
澤田辰徳,小川真寛,友利幸之介,齋藤佑樹,石橋裕:20世紀から21世紀にわたる日本の作業療法研究の推移-学術誌「作業療法」の論文タイトルにおけるテキストマイニング分析-日本臨床作業療法研究1(1):14-20,2014.
その4
この前の作業療法に載せていただきました研究です。作業療法士が公共交通手段の評価や練習のどのような点に成果があるかなどについて書かれています。これについてもマイニングを利用しています。興味のある方はご一読を。
澤田辰徳,小川真寛,三木有香里,渡邉祥平,石橋裕:公共交通機関の利用練習の効果とその判定方法に関する作業療法士の認識‐自由記載式アンケートの分析‐.作業療法33(6):508-516,2014.
仲間と一緒に取り組んだ研究もあります
その1筆者は今、子育てに勤しんでいますが、元教え子、今部下のできるOTです。協働できた事例について初めの説明が如何に肝心か?を詳しく述べてある論文です。作業療法の導入部分について詳しく書いてある研究はあまりありません。これもオープンジャーナルですので気軽に手に入ります。
江本知子,澤田辰徳:作業療法の説明と面接,作業療法士の姿勢に留意し,主体性と協働が促進された事例.日本臨床作業療法研究1(1):1-5,2014.
その2
協会の研究助成をいただいて行った当院の元係長の研究です。クライエントからのニーズがあるのに練習や評価ができていない施設が3割程度あったことを示しています。業界として非常に切実な問題を提起した研究だと思います。
小川真寛,澤田辰徳,三木有香里,林依子,豊冨静香:公共交通手段利用に関するアンケート調査.作業療法33(3):292-303,2014.
その3
我らが友利さんの研究です。そして、僕とADOCprojectをつなげた研究です。これに携わるまで斎藤さんや上江洲さんと話をしたこともなかったですw。彼らと出会えたことは、人生を豊かにしてくれました。Top-downとBottom upを比較した回復期OBPのRCTです!思い入れの深い研究です。
Kounosuke Tomori, Hirofumi Nagayama, Kanta Ohno, Ryutaro Nagatani, Yuki Saito, Kayoko, Takahashi-Narita, Tatsunori Sawada, Toshio Higashi:Comparison of occupation-based and impairment-based occupational therapy for subacute stroke: a randomized controlled feasibility study.Clinical Rehabilitation.
撮影 ryukyuOT
その4
彗星の如く現れた、当院の肉食系女子(笑)の論文です。COPMやAMPS評価のうえに、CIMTで使われる評価をcombineさせ、作業につながる機能回復練習を行った成果や課題について書かれています。共著の名前が豪華です。
唐松友,澤田辰徳,竹林崇,友利幸之介:課題志向型訓練とTransfer packageにおける上肢機能評価と作業遂行評価の特徴.日本臨床作業療法研究1(1):21-25,2014.
その5
当院のロボティクス研究です。失調の定量的評価としてロボットの座標を参考に軌跡の変化を調べました。本症例研究では過去のstroke研究でも示されているような軌跡のばらつきの収束がみられました。複数症例でも今後様々な形での検討を目指したいと思っています。
青山敏之,金子文成,澤田辰徳,速水達也,青木信裕:ロボティックデバイスによる脳梗塞症例の上肢運動失調評価とその回復過程.理学療法学41(7):447-454,2014.
たくさんの研究発表を世の中に出せて、非常に有意義な一年でした。今まだ3本が査読中なので早く帰ってきてほしいなあと思います。来年も頑張りたいと思います。
5.さいごに
今年一年ありがとうございました。皆様にとって来年が素晴らしい年になるよう祈念いたします!
そして来年もよろしくお願い致します。
来年も面白い出来事が起こる事(すでにいくつか予定がw。。。)になるはずです。
ちなみに私は31日までずっと仕事ですw。
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