2018年4月21日土曜日

辞めてもよく聞かれる恥ずかしながらの話

前職場を退職してから1.5年近く経とうとしています。

未だお呼ばれして週1(とはいってもそんなに行けていないが)お邪魔しています。
最近はスタッフが会に呼ばれて講師をすることもちらほらあるようで、嬉しい限りです。
上司の役割の一つは頑張っている人にチャンスを与えることではないかと思います。

さて、やめてしばらく経ちますが、運転やOBP以外で管理について相談を受けることが多々あります。その中で、「実は。。。恥ずかしながら。。。」といった腹を割って聞かれる話があります。今回はそれをあげてみようと思います。でも全てマネジメント本に書いてあります。ですので、聞いたり講演依頼よりも本を見ればわかると思います(笑)

1.残業代が出ません。
いわゆるサービス残業は労働基準法違反です。労働基準監督署に労働者が証拠を提出すると組織がえらい目にあいます。出来・要領が悪いので残業代を支払う価値がありませんというものではないです。業務の出来、不出来に関係なく支払われなくてはならないのです。業務の出来不出来は査定で上限します(昇給やボーナスなど)。ちなみに半強制的な勉強会は残業代が支払われなくてはなりません。また残業の上限も決まっています。詳しくは本を読んでください(P81あたり)。

2.売り上げ重視で不正をしています。
これも書かれていますが(P12、13、74、75)、過度のノルマは不正を助長します。例えば自院のシステムをみてください。1日何単位、週や月平均何単位でしょうか?8時間労働で残業なしで24単位コンスタントに取ることは不可能です。ギリ何もなくて21単位ですね。MAX18ぐらいが余裕を持って仕事ができはじめると思います。カンファレンス、他職種との連携、送迎、家族との会話、記録など、クライエントとの直接業務以外の仕事には枚挙にいとまがありません。クライエントから次のクライエントの時間はどのようにカルテに記載しているでしょうか?9:00ー10:00Aさん、10:00ー11:00Bさん。と次のクライエントに時間差がないのは好ましくないとみなされます。移動の時間が含まれていないからです。保険診療の不正をチェックするのが厚生局です。地域によって多少の差はありますが、少なくとも関東信越厚生局では多くの場合指導の対象になります。指導されていないとするのであれば、偶然と思ってください。

 疾患別リハビリテーションを20分以上やらずに単位請求していると嘆く話もよく聞きます。これは完全にアウトです。1単位20分以上行わない場合は基本入院料に含むと書いてあります。これはご存知のように疾患別リハになってから職種の垣根がなくなったのでOTだけでなく、PT、STも同じです。この不正は正直悪質ですが、少なくありません。多くの人は牛丼屋さんで明らかに上にかかっている牛肉が少ない場合に文句を言うでしょうが、自分がやる場合はお知らせもなしにさらっとやってしまいます。品良い業界になってもらいたいものです。やっているキャリアの方がいらっしゃれば、ぜひ新人の頃の若い気持ちを思い出し、新人の方は間違っていると気づいてもらいたいです。
 一方で私は腕があるから15分(時間が少なくても良いの意味)で十分とかいう人に結構出会います(よくわかりませんがほぼPTの方です 笑 *私はPTの友人も多いですし、PT大好きですし尊敬してますよ 笑)。腕に自信があるのは結構ですが、それはご自身の都合であり、もし腕前があるのであれば、20分やったらもっと良くなるでしょうね。クライエント側の目線でサービス提供をしていただきたいです。それでもそうやりたいのであれば、起業されて保険外診療でやられるべきだと思いますし、そうされている方々もいらっしゃいますので、そちらが正しいです。

3.訪問リハはどうやったら終了できるの?
これは上記に比べてポジティブな話?です。まあマンネリ化してだらだらと訪問を続けてしまう。ってことですね。私は6、7年前に訪問事業所を立ち上げた時から終了型の訪問リハをおこなっており、当時そういうところはあまり見なかったです。終了率は100%ぐらいでした(ぐらいてw どこで計算するのかが難しいですが、当時はだいたい平均4ヶ月で終了でした)。コツはしっかりインフォームドコンセントをすることが大事だと思います。これ支援したら終了ですと。それだけです。リハ依存を作らない。マッサージを希望されたら、訪問マッサージを紹介します。そっちの方が専門で安価ですからね。生活をサポートしてやること無くなったら終了。またご入用なときにどうぞ。でいいと思います。結局、訪問リハ事業は訪問件数による歩合制にしているところがそれなりにあるので、そのビジネスモデルが介護保険の無駄遣いに貢献しているところがあると思っています。介護保険のリハは必要なことをやって、終了するそういう流れに時代がなっていますね。

少々辛辣な内容になっていますが、よく聞かれる内容についてまとめてみました。
いかんせん社会は色々混沌とした荒波ですが、業界として清く正しくクライエントと世の中のために貢献したいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。