2018年6月3日日曜日

精神科における管理者研修

昨日、精神科作業療法士協会(POTA)さんで去年に引き続き管理者研修をさせて頂きました。参加していただいた先生、運営された先生方本当にありがとうございました。皆様の努力には頭がさがる思いです。

去年の復習少々と事前にあった質問内容に答える形で行いました。
20名ぐらいの対象でしたが、終了後も個別質問相談で40分ぐらい使いまして、様々な現場の方の悩みに共感しつつ僭越ながらいくつかのアドバイスをさせて頂きました。

去年、今年とさせていただいた所感としては以下の2点です。

・精神科作業療法領域は他領域と比べてガラパゴス化している
 例えば
 ・集団算定可能
 ・いわゆる土日休みが多い など 枚挙に遑がない。
・一部の方々は危機感を感じつつも、マネジメントのノウハウに悩んでいる

ということです。

昨日の講義でも僭越ながら話をさせていただきましたが、私が厚労省の人間であったら、削るのは精神科領域です。他の領域のシェアが大きいため、テコ入れは本格的ではないですが、費用対効果で考えたら多領域と比較した際に厳しい現状が含まれています。これは研究領域でも同様のことが言えると思います。その危機感を持たないと、米国精神科OTシェアが2%しかないということに代表されるようなことがおきかねません。研修会に出ておられる方々はまだ意識が高いのでしょうが、そうでない危機感を持たない方々もたくさん眠っていると思われます(まあこれは精神科に限ったことではないですが)。作業療法の起源でもある精神科OT是非頑張って頂きたいと思います。

質問でもどのように今後展開すべきかということがあがりましたが、私の意見としては地域へのシフトは当たり前のこと、一般社会への領域拡大がいいかと思っています。

いずれにせよ領域が違うので関係ないと思っていましたが、あれだけのニーズがあるのであればですが、希望があれば上限数を決めてメールやスカイプなどで相談する機会を作ってもいいかなーと思いました。

帰りがけに皆様の昼食を見て美味しそうですねと言ったもんですから、お土産にパンをいただきました(催促したみたいでほんとこれからは発言に気をつけます)。当事者の方々の就労支援の一環として作られているようで、スワンさんのパンはそこらのパンより全然美味でした。塩パンにクルミが入っているのが私の一番のおすすめです(ほんと美味しかった)。高田馬場〜下落合あたり行かれる方は是非お立ち寄りください。