2014年8月23日土曜日

PTによる地域の活性化

本日は、町田健康サポートさん主催の講演におよばれして参りました。
町田健康サポートとは、下記写真の「からだ康房」さんの理学療法士、K夫妻が代表を務める地域のための健康サークルみたいなものだそうです。
Kさん(旦那さん)は私の大学時代の後輩で、今は起業して介護予防に力を入れていらっしゃる方です。とんでもないバイタリティです。僕はこのように医療保険に頼らないサービスを展開している人達を心から尊敬しています。本日はお子さん達を保育園に預けての開催だそうです。本当に脱帽です。

本日は記念すべき100回記念だそうで、彼らのクライエントなど40名以上の方に来て頂けました。



本日のテーマは作業療法の視点から生活を見直すという話でした。K夫妻共々、作業療法をうまく説明できない、昔の職場はPTとOTの境が無かったという話だったので、私なりにわかりやすく作業療法、作業の概念を説明させて頂きました。参加者の方々はおおよそ作業療法が伝わったようで、講義中の笑い、うなずき、質問等とんでもなく、楽しく活発に話ができ、皆さんにも助けられて久しぶりに会心の話ができたなあと思いました。




一番感心したのは、終わった後に参加者の方が何名も残って何かをしていらっしゃいました。見ると、K夫妻も関わりながら、ダンスのポンポンを作っていらっしゃるとのこと。地域の方達が集まってグループを作るお手伝いをしているそうです。今回は市がやる催し物でダンスを発表するとのこと。他のグループは、太極拳とかをしているけど、このグループではキレッキレのダンスを疲労する予定だそうです!高齢化を感じさせない、これこそ介護予防っていうことらしいです。凄いです。

地域を変えて行く。こういう力を持ったPTがいることに本当に感動しました。Kさんはこうも語りました。「健康サポートも、参加者の方々が自分たちで講師を呼んでくるようにしたい」。まさに主体参加と介護予防、地域の活性化。全てが素晴らしい。私も勇気をもらって頑張りたいなと思います。

町田には地域を大切にする素晴らしいPTが存在します。

2014年8月20日水曜日

ボトムアップが悪い訳じゃない

アツさが厳しいです。

私はトップダウンを推奨しています。
OTはトップダウンの方がうまく行くとも思ってはいます。

しかし、ボトムアップが悪い訳じゃないんですよね。
どっちが良いとか悪いとか、そういう問題でもないと思う。

時にはボトムアップの方が解決が早かったりするかもしれないし、
それを得意とする人だっていると思う。
動かない手が動くようになって、ニードの10個が一気に解決したら話は早い。

仮に機能訓練が作業療法の仕事ではないとして、それを放棄したとすると、
それはOTにもCLにも良いことは無い。
最終的に作業が達成されたか?といった作業との関わりがあるかどうか?
それが重要だと思います。

CLを含めた他者に作業療法がこういうものだといって説明することも非常に大切です。
しかし、時にはそれが伝わらないこともある人もいるでしょう。
それが、評価結果だと思います。

うまく作業に対して考えることができない状況かも知れません。

尊敬すべきOTにいわれた言葉がなるほどと思いました。

「作業療法は見て判るものではなく、体験してその重要性が判る」

人は千差万別。

ボトムアップで、機能訓練で機能があがった際に作業とのつながりを経験して、
初めて作業療法の本質が判る。そんな作業療法は全然アリだと思います。


2014年8月11日月曜日

理想と現実

ご無沙汰しています。アツいですねえ。

最近色々な読み物などを見て思ったので書きます。自戒も込めて。

理想論は大切ですよね。個人でも組織でも。
現実をどれくらい理想に近づけるかに、皆悪戦苦闘していると思います。
OBP目指している人なんて言われ無くったって頑張ってるよ。

色々な悩みはあるだろうけど、多くの人が組織の構成員ですね。そして上司がいる。
作業療法士の多くが病院などで常勤で働いている。権力なんてほとんどないところでどうやって理想をやれって言うんだよ。って多くが悩んでいると思うよ。
自分もそう。だから好き勝手に色々言うのはやめてくれよ。
今この環境で悩んでるのは自分なんだよ。だから悩んでいる人の状況はonly one
一般論の理想論がすぐに適応できるはずも無いさ。

私が思うのは、いつも言うだけは簡単。
実現はその何億倍も難しい。

自分ができたから他もできるだろう?って言う人がいる。(これ自分w)
自分はこうやってやった。って言う人もいる。(これ自分w)
でもこうやったらこうできるんじゃない?って教えてくれる人はそうはいない。

一つ言えるのは理想の押しつけは良くはないよね。一期一会で。

っと思っていたらそういうテーマでやるんだった。がんばろ。
この勉強会も次の書籍も。



2014年6月14日土曜日

臨床と教育とのコラボ

おはようございます。本日は2nd OTIPMシンポジウムで発表です。WFOTの準備も終わったし、来月の講演準備と研究をしようかなと思いつつ、ブログ書きます。しかし、午前中お父さん参観日でおんぶしながらリレーをせねばならんらしいですw。いや何とかならんのか?ならんな。

さて、先週訪問リハ学会(熊本)で発表してきましたが、更新する暇がありませんでしたw

ヒトコト言うなれば、僕は急性期では訪問リハを併設すべきだと思っています。



さて、今日は今週もお会いする私のマブダチ友利さんのBlog 屋根瓦方式OBPにリレーしたくなったので乗っかります。

最近、いろいろ学校で授業をさせていただくことがあり、本当にありがたいです。学生さんとお話することは正直向いているなあと思います。病院とは違って、いい人でいられるので(笑)。友利さんはお褒めいただいたのですが、今回の授業の構成は自分自身、気に入っていないところがあり、ぜひまたリベンジさせていただきたいです。

私は授業では、あんまり引用とかしません(あっ講演もか?w)。そこは学校の先生がしてくださっているので、それをどう実践するかが私の役割だと思うからです。そして、失敗例を話します。皆さんそれで気付きが生まれると思っています。「ああこういうOTがやりたい」っと思ってくださる学生さんが少なくなく、つまり、教育が生きているということです。しかし、申し訳ないのですが、教育より臨床のほうが説得力が有る場合が多い。臨床を目指す職業なのである意味しょうがない。だから、教育で作業を大切にと教えても、臨床でやってなければ逆転現象が起きてしまう。

自分は教員をやっていた時、教育しても学生が臨床実習でOBPができないって悩むという壁にぶつかって、教員に戻りました(過去の記事参照)。

当院はまだできて5年の若い病院です。しかし、50数名に膨れ上がった作業療法部門ほぼすべてのOTのが作業を大切にすること、トップダウンを目指す形になりました。はじめは60名近くいるPT、OTの、ST職員のほぼ全員が新人で、バリバリの医学モデルでしたから、まあそりゃ苦労なんてもんじゃないです。上層部の仲間と眠れない夜を過ごしたのは本当に数日とかという話でなく、1年とかでは済まされないほどです。

そして、実習でもボトムアップ教育で全くトップダウンを知らない養成校からも実習を引き受けていましたが、学生さんも大変ですし、私達も大変ですし、やめにしました。私はめちゃくちゃ苦労して仲間と一緒に苦労したということ、そして原点に帰れば、悩んでいる学生と教員のために臨床に戻ったことから、単なる実習地の一つとして当院を考えるにはOT業界にとって良くないなと思ったからです。

他の学校さんでもコラボしていましたが、友利さんとの学校とは初めてでしたし、彼とでしたら確実に良いコラボができると思っていました。そして、去年うちのスタッフに「いつも勝手に実習いっぱいOKしてきて、見るのは私達ですから」って怒られて(笑)、まあ確かにその通りだったので、じゃあ今年は見るよ。といって久しぶりに学生さんを担当したわけです。担当クライエントはゼロでしたけど(笑)。

学生さんはほぼ放置でしたのでダメですねw、しかし一緒に悩みますね。アドバイスもします。そして、私が失敗したこともひけらかして共有する。僕も昔若かりし頃何もわからず、学生さんによく見せようとしたことがありますが、あれは間違いだったと思います。自分ができると思わせようとせず、ありのままをみせればいいと思います。
 実習で作業療法は作業を大切にするのだ。面接をするのだ。とか、基礎は学校で教えてくれているので、僕らはそんなところを教える必要は全くない。そして、作業を大切にする学生さんであれば、日々が楽しくなるようです。ぶっちゃけデイリーレポートなんてどうでもよい。自分が分かる形でノートをとったり、さらなる自己学習をすれば良い(ポートフォリオっていうやつですね)。いつものように、レポートは過去の実習生たちのレポートは最初から提示、レジュメは今までは過去の実習生の見て!だったんですけど、今度からは「事例本真似して」って言うだけでした。学生さんに「そう言われると思いました」と言われたw。
結果、主体的に下の学生さんに伝えるモチベーションが湧いたことは嬉しい限りです。しかし、それは彼女の力であり、私の力じゃない。自分でそうなっただけですからね。

臨床OT学会で、本当にたくさんのセラピストが大切な作業療法を支援する臨床をされていることがわかりました。このようなLinkを広げていきたいですね。

長くなってすみません。最後まで読んでいただきありがとうございました(最後まで乗っかる)。



2014年5月30日金曜日

大切な作業を実現するための手の練習は遅くても良いのではないか?

入院から手を引き、訪問からも手を引き、結局残ったところは外来ということで、最近は外来をやらせて頂いております。当院では短期集中型の商品を作りました。生活機能再建型上肢機能外来という一応ネーミングがありますが、多分自分以外知りません(笑)
新人スタッフは僕を手の人だと思ってるかもしれませんが、私は手のPTはやっていません。手のOTをやっています。それが必要な状況であるからやっているだけで、他の状況ではOBPonlyということもよくあります。

ところで、第1回臨床OT学会の学会長講演でも大切な作業を実現するための手の練習はアリ。という話をしました。
最近当院の状況を見つつ、上席の人達と話をするのですが、大切な作業を実現するための手の練習は入院中じゃなくてもいいのではないか?と思っています。もちろん、入院中に結果が出れば良いのですが、結果が出ない場合もたくさんあります。それはみなさんも経験しているのではないでしょうか?入院中にやるなということではなく、大切なことを支援してからでも遅くはないのでは?ということです。

私は、クライエントが望む作業の実現のために、入院中はもっとやらなくてはいけない優先順位が高いものがある場合が多い気がします。例えば、パーソナルなADLであったり、家族のための家事であったり、仕事であったり。。

それらは退院までに必要とされることであるかもしれないし、退院までに絶対やっておかなくてはならないこともあると思います。文脈をたどれば、その作業は絶対可能にならないといけない。ということはあると思います。そして、それは手を使わないとできないこともあるでしょうが、手を使わなくてもできることもあるでしょう。

手が良くならないと前に進めないということもあるでしょうが、僕らは専門職として手が良くなることを否定するのではなく、大切な作業の実現のためにどのようなステップを取ることが最も効果的なのかをクライエントに示してみる必要があると思います。

大切で可及的に介入しなくてはいけないものが何なのか、パートナーとして、時に灯台としてクライエントを明るく照らしてあげる必要があると思います。あくまで進むのはクライエントであり、私達は伴走者ですが。

OTは自分に技術がないから、もっと頑張らなくてはという気持ちがあるかもしれません。だからといって、大切な作業を支援しないままに終わってしまうと、OTには心にわだかまりが残りますが、クライエントの生活にはとんでもない支障が出ることもよくあります。自分のbestで何ができるのか?作業を支援すべきではないでしょうか?

大切な作業を実現するための手の練習は焦らなくても良い気がします。


2014年5月23日金曜日

normalとabnormalの架け橋

今週頭に浜名湖へ釣りに出かけたついでに、元職場におじゃましてきました。その際に、日頃より実践研究会や臨床OT学会でも大変お世話になっているお仲間の方々が運営に関わっているNPO法人えんしゅう生活支援netさんが運営するLa la Cafeさんへおじゃましてまいりました。このNPO法人さんは高次脳機能障害の方の就労などを支援されており、OTが中心となってされています。かねてからこの法人さんのことはよく存じ上げていましたが、実際の運営を一度も見学してなかったので、一度は来てみたいなあと思っていました。


中に入ってみると、普通におしゃれなんですね。理事の方々のセンスは存じ上げていましたので、さすがだなあと思いました。何が言いたいかというと、普通の店なんですよ。それで、特に高次脳機能障害を支援しているなんて文言が店に全くない。この後理事長さんと話をさせていただきましたが、昔は書いていたけど、なくしたそうです。そうする意味が無いということで。

店員さんの1人が私の教え子でもあるOTRでしたので、まあ彼女の言われるがまま、じゃあそれでって感じでカレーを頼みました。これがまた普通にうまい(笑)。野菜はシャキシャキ、エビはプリプリ。そしてスプーンもおしゃれ。


食べ終わって、店内を見回していると、いろんな店員さんが。よーく見ると、体がちょっと不自由な人や一生懸命掃除をされている方、一つ一つ報告をされている方、外で接客をされている方。皆さんが、自身の得意な分野などをされているんだろうなと思いつつ、一般の人達には多分気にしないだろうな。と思いました。これがまた良いと思います。



そうのこうのしていたら、すぐにケーキが。抹茶と小豆のケーキ。これ自家製かな?これがまたうまいのさー。私の好みです。このミントって自家栽培かね?


最後に、何かあやしい機械を見つけたので、聞いてみたら、理事の方の趣味で栽培して、今後店に出すようですよ。まあその理事の先生も存じ上げているので、あーやりそうやりそうって思いながら見てました(笑)。非常に環境と立場の使い方が上手いなあと思いました。しかし、利用者さんにはまだ秋があるようだということに驚愕しました。うちの近くにあれば頻繁に送るだろうに。。。

さて、総じて思ったことがabnormalとnormalの架け橋だな。と思いました。普通の世界(社会)に参加していく。ここにはもちろん機能訓練は存在しない。理事長が臨床OT学会の控室で、OBPonlyは福祉の世界ならできると言っていた理由がよくわかりました。
私は病院で働いています。病院の環境はあらゆる意味で社会の中でabnormalです。しかし、退院後に自宅に戻ってからはnormalの社会に適応することを求められます。私は、OBPができそうな病院として知られるところでずっとやってきていますが、結局abnormalの環境(病院)である限り、限界は必ずあります。そして、僕らの考え方自体もnormalではなく、abnormalになっていると思います。表現は悪いですけど、いつも当院のスタッフに話しているのはたかだか入院期間の残り1〜2ヶ月で就労支援が完結できるほど甘くはない。一般企業でも、病院でも五体満足の人が就職試験に落ちることは普通にあります。そのような時代に手足が動きづらい、高次脳機能障害を負ってしまった方を雇おうとする企業は当たり前に多くないのは自明の理です。だから、僕らはその困難さ、社会の壁の厚さを十二分に理解して、社会参加の支援をしなくてはならないと思います。

そのためには、こういうabnormalとnormalの架け橋となるような素晴らしい取り組みをしている機関を有効利用をすべきだと思います。就労支援をはじめとしたこのような支援が進まない理由は、医療職が社会資源を知らなさすぎるのが一番の功罪だと思います。特に私達OTは近隣の社会資源を熟知し、支援のバトンをつなぎ合わせることがクライエントを苦しめないための責務だと強く感じました。

2014年4月29日火曜日

プラトーはセラピストのプラトー

ひょんなことから、主夫をしております。あっもちろん仕事も。

この前実家に帰った時に、数十年ぶりに裏山に登りました。センチな気分です。

さて、ひょんなことでスタッフから相談がありました。プラトーはセラピストのプラトーとも言えるから機能訓練を推奨する教育したっていいじゃない?
の議論を一部のスタッフと私も入れて明日行うそうです(笑)。

めがね論としてはあんまりこの議論はしたくないんですけど。。このことは15年以上前から言われていた。

まあ、全ての人が完全に良くなる訳ではないというのが一般論ではあるが、機能回復は絶対しないと言い切れる訳でもなく、機能回復は絶対すると言い切れる訳でもなく。医療職である限り機能回復のために全力を尽くすのは責務でもある。

ただ、自分の経験だと、機能回復のみに全力を尽くした結果、たいして機能回復もせず、その後にクライエントが不幸になった経験も沢山しちゃいました。うん。私の機能訓練の実力ってこんなもん。だからこれは自分のプラトーだ。すいませんと素直に認めてしまう。だから、プラトーはセラピストのプラトーに何の反論の余地もない。

一方、僕らのほとんどは限りある時間の中で作業療法を展開しなくちゃいけない。急性期、回復期、維持期だってそう。保健診療で働く限り、時間と資源は有限。自分は回復期で働いているけど、最長でも6ヶ月。その間に在宅で意味のある作業に従事できるよう支援する。機能回復に6ヶ月全力でやってしまって、仕事に戻れない、家事ができない。車の運転ができない。etc…..

だから自分はクライエントに作業療法を通して幸せになって欲しいから、機能回復の技術も学ぶけど、それ以外にも作業系はもちろんのこと、クラフトの使用方法を学んだり、ATを学んでハンダゴテでこちょこちょやったり、運転の知識を身につけたり、保険の知識を得たり、就労支援の知識を得たりなどなど。色んな角度から支援したいから、色んな勉強をこれからもしていくんだと思う。

機能回復と言えば、自分の尊敬すべき友人TKBさん(AKBみたい 笑)なら、自分より遥かに機能を回復する戦略を持っている。でも僕はクライエントの限りある時間でTKBさんにはなれない。逆に彼も僕にはなれない(まあなりたくもないだろうけど 笑)。自分より優れた人を目指してやるが、その人になれるわけじゃないんだなあ。でも作業に関するアウトカムなら同じ結果が出せるかもしれない。
結局すべては結果次第。だから、機能訓練推奨したって結果が残ればいいんじゃねえ?作業ができれば。プラトーだのプラトーでないだのという視点でもう物事を見なくなったのでこの議論には個人的にはあまり興味が無い。しかし、参加しろというならするしか無いね。プラトーの視点を伝えるのも良いが、他の視点も伝えてあげて欲しい。

そして、一つ言えるのは患者さんはセラピストの実験台ではないということかな。やるに関しても時間配分は非常に重要。そして必ず結果を残してのプロフェッショナルだと思う。それは指や手がちょっと動いたというレベルではなく、大切な作業ができるようになったということが作業療法士としてのプロフェッショナルだと思う。これもまた持論であるが結果がでなくとも、クライエントと限界を目指し続けるサービスがあるべきと思うが、それは作業療法なのかどうかということ(まあそれはこの問題と別の問題ではあるが)と、保健外診療なら許されると思う。保健内診療でやっているのであれば、そうして報酬が削られて行っている現状を考えるべきだと思う。