おいおい、7時間かよって初めは思ったんですが、思いの他に短かった。
教科書はマネジメント本(笑)
しかし、マネジメント本に書ききれないこともやりましたよ。その時にあ〜これ大事だなって思いつつ、入れてなかったと思ったことを書きます。
僕は、後輩指導法にコーチングやストレングスアプローチなどの擁護支援的な指導はあんまりしません。まあ、なんでかというと性に合わんのですね(否定しているわけではないです 笑)。要するに得意でないということです。いろんな人が世の中にいるのですが、それが得意な人ならそうでない人もたくさんいる。もちろん、それら技法の使用がかなり有用な人もたくさんいると思いますが、僕はそうでない。だから僕は、基本厳しいくらいですね。クライエントにはそれら使いますし、優しいですよ(笑)もちろん学生にも。
実際、私は運転支援やクライエントの文脈などの聴取などについてよく相談に乗り指導しますけど、厳しい。運転支援なんて合格レベルが示されていて、それを超えないと評価すらできないシステムです。しかし、それを乗り越えてやって来た人たちは自信持ってやっています。職人指導もそうですけど、チューボーですよはもう終わっちゃったけど(笑)、未来の巨匠とかは色々厳しい指導を受けながらも日々頑張っている。まあそういう世界はまだまだあるんやろうなとは思います。だからといって、人をこけ落とすようなことはダメですよ。
僕は人への評価基準を基本2つの基準で評価しています。この2つの視点が僕なりに重要かなと思います。それが何かというと、相対評価と絶対評価です。
上のスライドを見てください。実際の研修で使ったものですが、左が絶対評価、右が相対評価です。AとBは人だと思ってください。右の評価の各2本のグラフは時間的経過、つまり初回評価、その後の評価と思ってもらえれば良いです。
結構管理職の方の相談を受けますが、左の絶対評価のみで評価するケースがよくあります。こんなこともできない、どんだけ指導しても失敗が減らない。などです。意外に「この人はよくミスを犯す」という定性的な評価が多く(定性的、定量的はわからなければ本読んでください(笑))、定量的にするとミスが減っていることもよくあります。これのみで評価を続けると、そのスタッフは生き生きしなくなります。
絶対的な評価は一定の基準を超えないとダメだと評価するものです。しかし、右の図を見てください。これは相対的な評価です。スタッフAさんは元々、合格点を超えています。一方スタッフBさんは絶対的に見れば再評価でも基準を超えていません。結論としてはスタッフAさんの方が優れているということになります。
しかし、成長率を見て見れば、Aさんはほんの少ししか向上していません。しかし、Bさんの成長率は劇的です。しかし、そのうちAさんを抜くかもしれません。相対評価はそこを重要視します。大事なことは、評価は各スタッフがより良い状態になり、結果組織がよくなるためにやることだと思うのです。したがって、絶対評価のみでは、Aさんの成長は阻害されたままです。
絶対評価は質を担保するのに必須です。例えば、ブランドを考えてみると、ブランド製品(食品、製品、なんでも)の質を維持するのに妥協をしてしまえば、そのブランド品は売れなくなるでしょう。この行為は、絶対評価の基準を下げることになります。頑張っているからまあこれくらいでいいでしょうは最終的に質の低下を招きます。他のどこよりも素晴らしい作業療法を提供するつもりであるならば、これを無視してしまえば、難しくなると思います。絶対評価で伸びるためには、その高品質ブランド(もちろんそこを目指したいという動機は必要ですが)に参画している意識と誇りを持つことが重要だと思います。努力して、主体的に目指す一定の基準を超えて合格した時、人はやりがいと自信と感動を得るんだろうなと思います。学位の取得なども似ているかもしれません。
適材適所、この2つの評価の視点を持ちながら人的評価を行うことは重要だなと自分は思います。まあ個人的な経験談なので、誰にも教えてもらったわけではないのでエビデンスのクソもないです(笑)。
しかし、今回の研修ではリハの役職の方、そしてソーシャルワーカー責任者の方にグループワークも含め行なったのですが、かなりアツい会になりました。長丁場なのに、初めの1分から、最後の1分まで全員ギラギラ集中マックスですわ。大したもんです。心の底からやめてよかったと思いました(笑)まあ、最終形態はこれからですけどね。期待しています。
そういえば、6月に精神科作業療法士協会の管理者研修と宮崎県士会、船橋市立リハビリテーション病院様でもマネジメント研修させていただきます(月1にとどめようとしてるんですが、増えちゃいました)。お会いできる方はその時を楽しみにしています。
長文読んでくださりありがとうございました。
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